膝や腰の痛みの背景に、体重の負担が関わっていることがあります。当院では、変形性関節症などの運動器疾患に肥満症が関わっている方へ、初診日から開始できる自費診療をご用意しました。
整形外科で肥満症を診る理由
変形性膝関節症や変形性腰椎症などの運動器の痛みは、加齢や使いすぎだけでなく、体重による関節への負担が関わっていることがあります。歩くときや階段を降りるとき、膝には体重の数倍の負荷がかかるといわれています。
体重を適正な範囲に近づけていくことは、関節への負担を減らし、痛みと上手に付き合っていくうえで大切な治療の柱のひとつです。運動療法・リハビリテーションと並行して、肥満症の治療を一緒に進めることができます。
当院の肥満症外来の特長
- 初診日に治療を開始できます(診察の結果、医師が適応ありと判断した場合)
- 整形外科の医師が、痛みの状態と体重の両面から診察します
- リハビリテーション(運動療法)と組み合わせた相談ができます
ゼップバウンドとは
ゼップバウンド(一般名:チルゼパチド)は、週1回、ご自身で皮下注射する肥満症治療薬です。食欲や満腹感に関わるホルモン(GIPおよびGLP-1)の働きに作用し、食事量の適正化を助けます。食事療法・運動療法と併用して使用します。
効果の現れ方には個人差があります。薬だけで体重が減るものではなく、生活習慣の見直しと組み合わせて取り組む治療です。
治療の対象となる方
次のいずれかに当てはまる方が対象です。
| BMI | 条件 |
|---|---|
| BMI 35 以上 | 肥満に関連する健康障害が1つ以上ある |
| BMI 27 以上 | 肥満に関連する健康障害が2つ以上ある |
BMI=体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m) 例:身長160cm・体重75kgの場合 → 75 ÷ 1.6 ÷ 1.6 ≒ 29.3
肥満に関連する健康障害の例
- 2型糖尿病、耐糖能障害
- 脂質異常症
- 高血圧
- 脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 変形性関節症(膝・股関節など)、変形性腰椎症
- 高尿酸血症・痛風 など
最終的な適応は、問診・身体測定などをもとに医師が判断します。健康診断の結果やお薬手帳をお持ちいただくとスムーズです。上記に当てはまる場合でも、治療をお受けいただけないことがあります。
次の方は、治療をお受けいただけません/慎重な判断が必要です
- 妊娠中の方、妊娠の可能性がある方、授乳中の方
- 本剤の成分に過敏症(アレルギー)の既往がある方
- 1型糖尿病の方、重い糖尿病性の急性合併症がある方
- 膵炎の既往がある方、重い消化器疾患がある方
- 甲状腺の病気(甲状腺髄様がんなど)の既往・家族歴がある方
- 糖尿病でインスリンなどの薬剤を使用中の方(低血糖のリスクがあるため、主治医との連携が必要です)
- その他、医師が不適切と判断した方
現在の服薬状況・既往歴・妊娠の可能性の有無は、受診時に必ずお伝えください。お薬手帳をお持ちください。
診療の流れ
- 初診(予約制)
問診と、身長・体重などの測定を行い、医師が適応を判断します。
- 初日に治療を開始
適応があると判断された場合、その日にご説明のうえ、投与を開始できます。注射の方法もスタッフが丁寧にご案内します。開始用量は週1回2.5mgです。
- 再診(2〜4週間後)
体調の変化、副作用の有無、体重の推移を確認します。
- 以降は4週間ごとに再診
経過をみながら、段階的に用量を調整していきます。
治療の効果や副作用の出方には個人差があります。つらい症状があるときは、次回の再診を待たずにご連絡ください。
料金(自費診療・税込)
ゼップバウンドは自由診療(保険適用外)です。お薬代は下記のとおり、4回分(4週間分)の料金です。
| 用量 | 4回分(4週間分)の料金 |
|---|---|
| 2.5mg | 18,700円 |
| 5mg | 29,700円 |
| 7.5mg | 39,600円 |
| 10mg | 46,200円 |
| 12.5mg | 51,700円 |
| 15mg | 57,200円 |
- 初診料・再診料は、いただいておりません。お薬代のみです。
- 用量は2.5mgから開始し、経過をみながら医師の判断で段階的に増量します。ご自身で用量を変更することはできません。
- お支払い方法:現金、クレジットカード
ご確認ください
- 自費診療のため、健康保険は使えません。医療費控除の対象となるかは、治療の目的により異なります。詳しくはお住まいの税務署へご確認ください。
- 治療中に副作用等が生じて医療機関で治療を受けた場合、保険診療で対応できないことがあります。
主なリスク・副作用
- 消化器症状:吐き気、下痢、便秘、腹部の不快感など(治療開始時や増量時に出やすい傾向があります)
- 低血糖症状:倦怠感、めまい、頭痛など
- まれな重い副作用:急性膵炎、胆のう炎・胆管炎など。強い腹痛、嘔吐が続く、発熱・黄疸などがあるときは、すぐに医療機関を受診してください。
ほかにも、注射部位の反応やアレルギー症状が現れることがあります。副作用の程度や現れ方には個人差があります。
ご留意いただきたいこと
- 本治療は、食事療法・運動療法を基本としたうえで行います。
- 効果には個人差があり、体重の減少や痛みの改善を保証するものではありません。
- 治療を中止すると、体重が元に戻ることがあります。
よくあるご質問
- 本当に初診の日から始められますか?
- はい。診察の結果、医師が適応ありと判断した場合は、初診日に治療を開始できます。ただし、既往歴や服薬状況などによっては、開始をお待ちいただく、または治療をお受けいただけない場合があります。
- 予約は必要ですか?
- はい、お電話でのご予約をお願いします。TEL:045-481-1349(診療時間内)
- 注射は自分でできますか?
- 専用のペン型注入器を使い、週1回、お腹や太ももなどに皮下注射します。針は細く、初回にスタッフが使い方をご説明します。
- どのくらいの期間続けるのですか?
- 半年の期間で10%の体重減少を目指します(個人差あり)。継続の期間は、体重や体調の経過をみながら、医師と相談して決めます。
- 膝の痛みだけで受診してもよいですか?
- はい。変形性関節症などで通院中の方も、体重が気になる方はご相談ください。BMIや健康障害の条件を満たしているかを診察で確認します。
- 他の病院で治療中でも受けられますか?
- 服用中のお薬によっては使用できない場合があります。お薬手帳をお持ちのうえ、ご相談ください。
まずは、いまのお身体の状態をご相談ください
ご予約:TEL 045-481-1349
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治療内容:肥満症に対するチルゼパチド(ゼップバウンド)の皮下注射 / 自由診療(保険適用外)
費用:上記料金表のとおり(税込) / 主なリスク・副作用:上記「主なリスク・副作用」のとおり。効果・副作用には個人差があります。
※ 本剤は肥満症治療薬として承認された医薬品です。承認された効能・効果の範囲外での使用については、診察時に医師が説明します。